〜JR福知山線脱線事故から一年〜

amakko2006-04-25




昨年の今日も同じ喫茶店の同じ席から窓の外を眺めていた



今日と同じような雲の少し浮かぶ晴れの日、風はなくぽかぽかと夏のような気温だったように記憶している



普通一年前の今日は?ときかれてなど憶えている人は多くはないだろう



しかしその日は、今日とたいしてかわらないその日は店内にまでヘリの音がとどろき、外では踏み切りが鳴りっぱなしだった



尼崎に住む私は、ニュースなど見ずとも何かが起こっていることを感じた。いや、この辺りの人間はみなそうかもしれない



南のほうから線路沿いを塚口駅にむかってくる人の大群、その中の頭から血を流している人を見たとき、ことの深刻さを認識させられた



あとからニュースでしったのはその全容だけだった、


あれから、もう一年になる。知り合い、親類に被害者のないものならそう感じるであろう。私もその一人である。



でも、大切な誰かを失った人には永遠に長く、つらい365日であったことだろう


私は上で「もう」と付けたが「まだ」のほうがふさわしいのかもしれない



被害者・遺族の方々の心の傷はそう簡単に癒えるものではないからだ



私ははやく傷がいえることを願ってる。



が、全国民は決して先の事故を忘れてはならないと思う



なぜなら事故を乗り越えるのと風化とはまったく別のものだからだ



最後に、106の尊いたましいに黙祷をささげる。