ニックネーム
今日は4種類のZZRにつけられた皮ニックネームをメーターの配置からみる方向性と織り交ぜて書きます。
一枚目の写真はZZR1100D、ZZR系譜の2代目にあたるモデルで皮ニックネームは『ぶた』
ヘッドライト下のラムエア流入口が2つあり、ぶた鼻っぽいことからそう呼ばれると思われます、
メーターは少し大型ながらも非常にシンプルでまとまりがよく、インジケータ類の視認性もいいです、、後期モデルはデジタル時計がついています。
計器類では、スピードメーターよりタコメーターのほうが大きく、スポーツバイクであることが感じられます。
しかしながら設計自体が90年初頭のものなので、スピードやタコの針は垂直針ではなくバックライトもオレンジ色。
次はZZ-R1100C、ZZR系譜の初代です。
皮ニックネームは『ひょっとこ』
ヘッドライト下のラムエアが1つで、アシンメトリーな配置からそう呼ばれるものと考えられます。
メーターはGPZの血を引いたデザインで、小さくまとまりつつも十分な視認性を確保しています。
もちろんのこと計器類で最大なのはタコメーター、当時スーパースポーツのカテゴリーでデビューした名残です。
バックライトの色はレッド、針は垂直針ではありません。
根本的にリザーブタンクがないんでフューエルインジケーターがついてるんですが、1個球切れしても大丈夫なように2個ついてますw
この辺からもツアラーではない匂いがします。
ZZR1200、3代目ZZRとしてデビューしました。
皮ニックネームは『ミッキー』
ヘッドライトのかたちがミッキーマウスのシルエットに見えないこともないからそう呼ばれているんだと思われます。
実は『ひょっとこ』『ぶた』と『ミッキー』は皮ニックネームとしてまったくことなる性質を持っています。
メーターについては、大柄ではあるものの視認性が大変よく、デザイン性にすぐれたものが採用されています。
このころは12Rの登場からツアラーとしての生存を選択したこともあって計器類最大がスピードメーターになりました。
その一方でタコ・スピードメーターが垂直針となり、スポーツ性を無駄にアピールしています。
トリを飾るのは4代目、ZZR1400、、
皮ニックネーム『オウム』です。
ヘッドライトの形や数からそう呼ばれ、ユパが『レンズはセラミックよりも硬い』と言ったとか言わないとか。
ZZR伝統のまとまりの良いアナログメーターを踏襲しながらも、ホワイトパネル化や液晶インフォメーションウインドウを採用、
300キロ規制によって文字盤から300が消え迫力こそ失ったものの、ZZRらしいメーターです。
タコ・スピードは同径でツアラーとスポーツの両立でも目指そうとか舐めたこと考えているらしいです。
こうやって見ていくとZZRもこの20年でかなり変性したなと感じざるをえません、
しかし、Cと1400を比べてもZZRの掲げるコンセプトは同じ、、
変性したのはZZRではなく評価する時代の価値観なのかもしれません。
今日の記事は、バイクのフロントマスクが顔に見えない(少年のココロを失った)人には理解できないと思います。