静寂

昨日までの雨も止み、紺色の世界に朝日が差し込む。



霧の立ち込める湖畔は静まり返り、時が経つことを忘れさせる。



≪静寂≫



すべてが静止した簡潔な景色で唯一揺れるミナモが時間の経過を思い出させてくれる。



日が昇るにつれ、世間がざわつき、風が吹き、時計の針は速さを増す。



写真は過去になる、そして日常に舞い戻る。