ATが人をアホにする

メモ




AT一筋20数年のドライバーにシフトチェンジの理屈を教えてて確信を得たんですが、



『ATが人をアホにする』



そう思いましたw



MTは速度、回転数、ギアを感じてその速度にあったギアを、、



もしくはそのシチュエーションにあったトラクションを、考えることなく最適化しながら走行します。



クラッチというよりソリッドな伝達方式は、よりリアルにパワーバンドをドライバーに伝え、



加速感とアクセル開度を感じることで適正ギアを把握することができます。



そうすることによって、例えば追い越しなどのときに必要とする加速を得ることができるギアを無意識に選べます。



すべての情報をあくまでも感覚的に受信し直感的に処理しているわけです。



しかしATは違います、、



トルコンで加速はマイルドにかつトルクフル、いま自分が何回転で何速で走ってるのかわかりません。



CVTの普及も相まって、パワーバンドは感じることができないばかりでなく、死語になりつつあり、



ラクションから路面とタイヤのグリップ力を知ることもありません。



そうなるのは無理もなくて、ATはただ盲目的にアクセルは進む、ブレーキは止まる、、という単純なプロトコルに則って2系統の動作を制御しているに過ぎません。



より加速が欲しいときはより踏み込んでキックダウンを誘発することはわかっても、何速、何回転まで把握している人は少ないでしょう、、



極端に言うと、アクセルとブレーキという単純な動作に必要な情報は、進行方向に障害物があるか、ないかのみです。



最悪それだけ分かればどちらを踏むべきかを選択することができるからです。



MTがエンジン音やアクセルとトラクションの応答性から加速力を把握するのに対して、ATはガラス越しに過ぎ行く景色を見て加速力を感じる、、といっても言いすぎじゃないです。



ではこれがなぜ問題なのかというと、大きくふたつの問題があり、ひとつはエンジンブレーキというものの理解に関してです。



MTに乗っているならばカーブはエンジンブレーキを効かせながら進入し、よりトラクションのかかるギアで脱出しようとします。



情報が多いからこそ車を曲げようとします。



しかしATにはエンジンブレーキという概念が希薄で、コーナーの途中でブレーキを踏む、や、クリッピングポイントの手前でアクセルを踏み始めるに繋がります。



目に入ってきた少ない情報で車を操作するため、すべての操作が後手後手になります。



次にパワーバンドの理解です、



MTならば追い越しをしようとするとき加速に必要なギアまで事前にシフトダウンしておきタイミングをうかがいます。



そうすることで即座に、効率よく加速することができます。



ATでは追い越しを始めてからキックダウンすることになるのでタイムラグが発生して、またもや後手にまわることとなります。



ようするに今のギアでどれくらいの加速が得られるかを把握してないからこその操作といえます。



この2つが意味することはギアに関してまったく無頓着ということです。



ある人に『なぜ1速で発進しなければならないのか?』と質問されたことがありますが、



AT免許特有の質問だなぁ〜、こんなやつらがその辺を走り回ってるのかと思うと道路に安全地帯なんてないな、、



と思ったことがあります。



ちなみにその人は、等速運動中にシフトダウンしたら回転数が上がるのか下がるのかすらわかりませんでしたし、



もちろんパワーバンドを理解しているわけもなく、結果、適正ギアという概念はありませんでしたw



いまはもうMT、ATに関係なく電子制御の介在が多くホイルスピン、横滑り、アンダーステアから追突までを抑制する車も少なくないので、MTだからといってアホじゃないとは言えません、、



でも走ってる車がほとんどATの日本においてAT限定免許なんて作るべきじゃなかったと思います。



そして、電子制御はABSとオートエアコンだけにしておくべきだったと思います。



電子制御ドライブバイワイヤなんかクソ喰らえ、全開にしたらカブるくらいの方がまだ平和だったように思います。