カムシャフト交換

スーパーヘッド+Rの特許




以前、エンジンを壊したときにカムシャフトが逝ってしまったので、S25という下がスカスカ、上がパーンの超ハイカムを使用していました、、



高回転の加速は最高におもしろいんですが、下にトルクがなく巡航が苦手だったので、Sモトさんに修理してもらったままほったらかしだったノーマルカム(S15)に戻してみます、



実はSP武川のスーパーヘッド+Rはレース出場を念頭においたエンジンで、コースレイアウトにあわせて出力特性を変えられるように、カムシャフトが簡単に交換出来るんです。



そもそも普通、バイクでカムシャフトなんて交換するもんじゃないですし、エンジンチューン用に社外でラインナップされてても2,3種類、、それでも多い方なんです、、



しかし、モンキーは武川のスーパーヘッド+Rだけでも6種類のカムがあり、全メーカーを併せれば数十種類のカムが存在します。。



いろんな意味でモンキーのすごさに驚きながら、ヘッドの左サイドカバー・左クランクカバーを外します。



サイドカバーを外すとカムギアとカムチェーンが顔を出します、、しっかり噛みあって収まっているので、はずす事は出来ないので、まずカムチェーンテンショナーを緩めます。オイルが若干出てきます。



テンショナーはシフトペダル付け根周辺の普通のボルトですw 



するとカムチェーンが緩んでカムギアが取り外せるようになります、フライホイールを固定しながら黒キャップボルト2つを外しカムギアをカムチェーンから外します、、このときボルトやノックピン、カムチェーンがクランクケース内に落ちやすいので、なにがなんでも阻止してくださいw



唯でなくてもメンドクサイ作業が7倍メンドクサクなりますからねぇw



スーパーヘッドはなんとも頼りないサークリップでカムが固定されているので、そのなんとも頼りないサークリップを曲げないように取りはずし、カムシャフトに適当なボルトをつけて、カムを回しながら引っ張り出します。





これがS25カム、、少しキズが入ってますがまだまだ使えます!






そしてこっちが、ベアリング圧入とネジ山掘り直したS15カム、ノーマルカムです。



てか、わざわざノーマルに戻さんでも〜と自分を責めたりしてしまう程のウザイ作業ですw



カムシャフトにエンジンオイルをたっぷり塗って回転させながら挿入していきます、、最後数ミリが入りきらないときは、チカラに物を言わせましょうw



サークリップをはめて、逆手順でどんどん組んでいきます。



ただ、カムギアとカムチェーンはバルタイという切っても切れない縁で結ばれてるので、しっかり位置調整してくださいな、、クランクケースの切り欠きにフライホイールのTマークがくるときに、カムギアのOマークがヘッドの切り欠きとぴったり合うように・・w



ま〜カム交換しようとしてる人はそのへん大丈夫だと思いますが・・w



あとはテンショナーを締め込み、カバー類を組んでいって終わりですね〜ハイ、すごく面倒でしょ?w



ここでワンポイント!!



イグニッションOFF状態で数回キックしてオイルを回してからエンジン始動すると、焼き付防止になりますよ〜♪



しばらくアイドリングしてみて異音がなければ実走チェックです、、チューンドエンジンのカム交換は前後の違いがハッキリわかるので、みなぎる達成感w






下のトルクがもりもりになりました〜



馬力は13から11に下がりましたがw